ダイニングテーブルから得られる悟りとは…
ダイニングテーブルは甲板を4つの足支えた台で食事や作業に使う家具の一種と定義される。
この定義にある通りダイニングテーブルは作業をするための台であり、作業とは手を動かし情報を集め考え編集し何らかをアウトプットする神聖な行為だ。
聖人Mの場合、ダイニングテーブルの平面から必要な作業領域はその一部だと悟った。テーブル四隅の一角、つまりノートPC1台分の面積となる。間取り3DKという限られた空間のさらに僅かな部分を使用し、あとは寝る為の一畳分である。それ以上の広さは必要としない。人間は本来何も持っていない「本来無一物」…まるでダイニングテーブルが静かに語りかけているようだった。